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『……うな、うなななな、うなぁ……うなな……うにゃあん、』
____おんなじ、私もカラスに襲われてたのをお姉ちゃんが助けてくれたの、
大福は心なしかソワソワしながらそう言った。
それを聞いた父さんは、ぱぁぁっと顔を明るくさせて、
「そうか、大福ちゃんもカラスに襲われて……それを飼い主さんが助けてくれたんだ。大福ちゃんはやっぱり愛されてるねぇ。人が、ましてや女性がカラスに立ち向かうなんて怖くて中々出来ないよ。大福ちゃんの飼い主さんは勇気ある優しい方だ」
お姫の顎をワシャワシャ撫ぜた。
そしてこうも続ける。
「大福ちゃんは今でも飼い主さんが大好きなんじゃない? そうでなければ、おはぎや私達にこんなに優しく出来ないよ。大福ちゃんは良い子だね。優しくて、思いやりがあって……可愛くて、キュートで、エンジェルでプリンセスでフェアリーでアイドルでグレートでマーベラスでファビュラ……おっと、失礼。どこかで止めないとコレ延々に言っちゃうな」
『……うぷ! うなぁ、うなななななぁん、』
「あ、 大福ちゃんが笑った! ふふふ、嬉しいなぁ。それで? 私と英海は良く似てるって? あはは、そりゃあ親子だからねぇ。……ん? 親子? ん………………ハッ!(ピコーン!) と言う事は、大福ちゃんも私と母さんの子供じゃないかぁぁ!」
『うなな……? うな?』
「うん! そう! 大福ちゃんは息子の英海の大事な家族だもん! そうなると自動的に大福ちゃんもウチの仔だ! ウェルカーーーム!」
『う、うななな!』
「え、急展開? そんなコトないよ。あ、ちなみに拒否権はないから、もうウチの仔だからよろしくね。大福ちゃん、英海と一緒じゃなくても好きな時に遊びにおいで。というか、面倒だからこのままウチに住めばいいじゃない。英海のアパート狭いでしょ?」
えぇ!?
ちょっと父さん!
どさくさ紛れにナニ言ってんの!
息子が大人しく聞いてるのをいいコトに……ダメだからね!
大福はこれからも僕と一緒に住むんですぅ!
ここ一番の焦りを見せて、僕はお姫に抱き着いた。
で、
「大福ぅ! いつかもっと広いアパートに引っ越すから、これからもっともっと大事にするから、ちゅるーもササミもいっぱいあげるから、だから僕と、ずーーーーーっと一緒にいて!」
ガチ涙目で愛しいお姫に訴えた。
すると、
『うなぁん』←訳:あたりまえにゃ、
そう言って、ふふんとちょっぴり呆れたお顔で、僕をペロリと舐めてくれたのだ。
(ヨカッター!)
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