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◆
部屋の中に広がっていた蜂蜜が夕暮れに呑まれ徐々に薄暗くなってくる。
と、同刻。
窓ガラスの向こう側。
遠くに見える桜の木々の、その間を抜け、矢のような光がこちらに迫ってくるのが視えた。
『来たみてぇだな』
淋しそうなお父さんの声を聞いた次の瞬間、あまりの眩しさで視界が真っ白になった。
僕は手のひらを目にかざし、何度も瞬きをしながら視界の確保に努めた。
そんな中、ボソボソとなにかが聞こえてくる。
先代の声のようだ。
____私も死んでからまだ一度も向こうに逝っていないから……
____はっきりした事はわかりませんが……
____できない事はないと思いますよ……
____向こうに私の知ってる霊媒師がいます……
____持丸の友人だと言って訪ねてみてください……
____名はセヤマ……ショウ……ジ
先代……?
セヤマ……さん?って誰ですか?
霊媒師って聞こえたけど……その方も同業者?
先代に聞いてみようか……だけど、まだお父さんとお話し中かもしれないし……なんてためらっていると、
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