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途中で僕らはスーパーに寄り、パンや飲み物お菓子など、たくさんの食料を買い込んだ。
その理由は入る現場が完結するまで、どのくらいの時間……いや、日数がかかるか分からないからだ。
霊力者は霊力を使うと、その分だけカロリーを消費する。
途中で何かを食べないと、とてもじゃないけど身体が持たない。
後部座席には食料がたっぷり詰まった袋が置かれ、車の揺れでたまにカサカサ音がする。
水渦さんは前を見たまま運転中で車内は再び沈黙だ。
僕はこの静けさの中、やはり真っすぐ前を見て、仕事とは関係ない……そう、別の事を考えていた。
スーパーではロクに話をしなかった。
今だって話さないし、空気はずっと微妙なままだ。
水渦さんが何を考えているのか分からない、……ん、ぜんぜん分からない。
最初……僕は少し自惚れたんだ。
篠原様のお宅に行く前、車の中で僕と水渦さんは言い合ってさ。
____貴方、私が何を言っても受け止めると言いましたよね、
____本当に大丈夫ですか、本当に受け止められますか?
____私が内に抱えてるもの、貴方に対して抱えてるもの、
____それは爆弾かもしれません、
____聞いてしまえば爆発します、
____それでも知りたいですか?
____それでも気持ちを受け止めて………………
あの時の水渦さん、様子がおかしかった。
唇を震わせて、挑む目をして一方的に喋ってさ。
いつもなら選ぶ言葉はキツイけど、理路整然と話をするし、こちらの話もちゃんと聞く。
ごくたまに、何かの拍子にキレてしまうと口汚く怒鳴るけど、そういう時はさっきみたいに一方的に喋るんだ。
さっきの水渦さん……口汚くはなかった、でもキレた時と同じように捲し立てたんだ。
目が真っ赤だった。
声も少し震えてた。
あんな水渦さんを初めて見た。
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