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ダイジョウブ、きっと出来る。
霊視は出来た。
前に初ソロ、おはぎの現場であの仔の過去を視たんだよ。
その後だって、繁忙期のソロの現場で1人で霊視を成功させた。
あとは応用だ。
今回、過去を視るのがメインじゃない。
過去は必要最低限、メインは人を探す事。
お姉さまを探すんだ。
僕にすべてがかかってる、水渦さんは震えてしまって探せない。
かと言ってこの性格だ。
探知の達人、キーマンさんに頼む事はしないだろう。
ましてや他の人、ジャッキーさんにも社長にも、きっと誰にも頼まない。
僕しかいない、だから、だから…………絶対に探し出す!
誓いを立てて、霊視の印をノンミスで終わらせた。
気合いを入れて、閉じた瞼に力を込めて、肉眼ではなく霊力でもって視える映像を待っていた。
……
…………
………………
頭の中ではお姉さまが笑ってる。
白い肌にバラの頬、長い髪は風に吹かれてサラサラと宙を舞う。
綺麗な人だと思った、……そしてどことなく、水渦さんに似ているとも思った。
そんな事を考えながら、しばらくそうして黙っていると……閉じた瞼の暗闇が、眩い光で満たされた。
そこからはあっという間だった。
瞼の裏はキラキラで、上下左右の全方向、輝く光はまるでネオンか宝石だ。
「いつもながらキレイだなぁ」
独り言ちて瞼を開けば、そこは宇宙のど真ん中。
目に映るのは眩いばかりの数多の星々____
____その……星畑の中、
一人の女性が立っていた。
優しい顔で、だけどちょっぴり淋し気に、僕に向かって片手を伸ばしてくれたんだ。
この人は……水渦さんのお姉さま。
とうぜん、本物じゃあない。
見せてもらった写真を元に、僕の頭でこさえた人だ。
笑顔を視せるお姉さまは、僕にペコリと頭を下げると ”コッチコッチ” と声は出さずに手招きをする。
僕は大きく頷いて、何度も振り向く笑顔を追って歩き出す。
印は成功、霊視の霊力が発動された。
あとは……前を歩くお姉さまが、僕に教えてくれるはず。
今、あなたはどこにいますか?
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