第七章 霊媒師休日

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「キミはこの神社の神様なの?」 ニャニャニャニャ! 白猫はブンブンと顔を横に振った。 やっぱり! 「じゃあ、ここに住んでるの?」 ニャニャ……? 白猫は首を傾げて、どうでしょう?的なリアクション。 「じゃあ……キミは誰か家族とか仲間がいて、決まった帰る場所が……あるの?」 ニャァ…… 今度は力なく顔を横に振った。 「そうか!そうなんだ!キミは今フリーで、神様じゃないから神社から出られないって事もないんだね?それなら僕の家に来ない?家にくれば雨の日も風の日も心配しらないし、キミの食べたいものはなんでも用意するし、それに当たり前だけどキミの事一生大事にする!……って、もちろんキミが良ければの話だけど……どうかな?」 ニャッニャッ。 白猫は僕のお願いに、行ってあげてもいいわよ的な感じで顔を縦に振った。 だいぶ上から目線だけど、さっきから喉のゴロゴロは爆音レベルで鳴っている。 や……やった……! OKもらった……! 最高だ……こんなにかわいい仔が僕と一緒にいてくれるなんて……なんたる幸運! いつか猫が飼いたくて、ペット可のアパートに引っ越そうと思ってたけど、その必要もなくなった。 だってこの仔は猫又だもん! 僕や社長や、霊力を持っている人にしか視えないもんね! ペット可とか不可とか、もはやそんなの関係ない! 「あ!そうだ!名前!名前はなんていうの?って、そうか、人語を理解できても人語を話す事はできないよね。じゃあ、僕が決めてもいいかな?えっとねぇ、キミは真っ白で雪のようにキレイだから……大福!大福にしよう!僕、大福のアイスが大好きなんだ!白くてひんやりして甘くておいしい!キミにぴったりの良い名前だろう?」 ニャニャ! 大福という名前を気に入ってくれたのか、弾む鳴き声で返事をすると、ピョンと僕の肩に飛び乗った。 運命、まさに運命の出逢いだった。 これから長い長い時間を共に過ごす事になる大福。 この仔は後々、霊媒師としての僕を幾度となく助けてくれる護り神になるのだが……それはまた追々と。 まずは大福の為に猫専用おやつをいっぱい買い込まなくちゃ! 言っておくけど、僕は猫に対して甘々よ? 大福ー! これからよろしくね! ずーーーーっと一緒にいようねっ! ひゃっほう! 霊媒師休日__了
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