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__小雪はふわふわであったかいなぁ。
夜眠る時はいつだって一緒だったね。
お姉ちゃんは私をふわふわだって言うけど、お姉ちゃんの肌はつるつるしてスリスリすると気持ちがいいの。
私、お姉ちゃんと逢えて良かった。
楽しかったな、嬉しかったな、ああ、でも、なんだか眠い……
「小雪……!小雪……!逝かないで……!目をあけて……!!」
お姉ちゃん……
ごめんね、なんだか眩しくて、目を開けていられないの。
遠くから光る……道?
変だなぁ……家の中に道がある訳ないのに……光る道が私の元に迫ってくる。
眩しくてたまらないよ。
お姉ちゃん?お姉ちゃんには見えないの?
眩しいけどあたたかい……それに身体が楽になってきた……
「小雪!小雪!小雪!逝っちゃやだよーーーーーー!!」
一瞬の暗転の後、私は光る道の上にいた。
抜け殻となった私の身体を抱き締めて泣くお姉ちゃん。
ごめんね、悲しい思いさせて。
私……先に逝くね。
だけど待ってるから。
向こうで待ってるから。
お姉ちゃんが私の分までいっぱい笑って、いっぱい生きて、いつかお姉ちゃんの命が尽きた時、その時また逢えるのを楽しみにしてるから。
生まれ変わったりしないで待ってるから______
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