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しばらく疑惑の目で私を見ていた男だったが、仕切り直しのようにニッコリと笑った。
そして、
「シロネコちゃぁん、かわいいねぇ、」
おっ?
なんとかごまかせたか?
私は普通の猫らしく、うにゅん!と鳴いて小首を傾げた。
「ツヤツヤ毛並みもキレイだし、」
やだっ!
また褒め殺し?(だから、もう死んでるけど)
うなーん!
ふふふ、毛並みにはちょっと自信あるのよね。
「だけどお腹はタプタプでオッサンみたいだねぇ、」
そうでしょ、タプタプ……って、オィ!
これはタプタプじゃなくってルーズスキン!
このタプタプは必要枠なんですぅ!
そもそも私、オッサンじゃないわ!メスだわ!
どっちかって言ったら30才のおまえの方がオッサンじゃ!
オアァア゛!?
ニ゛ャッ!!ニ゛ャッ!!
私は怒りにまかせ、自慢の尻尾をビタンビタンと打ち付けて、デスボイスで抗議した……って、しまった!
これじゃあ、人語理解できますって言ってるようなものじゃない!
完全にばれたよ!
これで気持ち悪い猫認定されたな!
お、終わった……!!
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