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「ばっかだなぁ、エイミー。休みボケで忘れたのか? 会社には結界が張ってあるって言ったじゃん」
……言ってた。
「その猫、死んでんだろ? 幽霊猫なんだろ? 生きてねぇんだろ?」
……うん、そう。
「じゃあ、結界に弾かれるわな。ここに入れるのは生者だけ。ま、例外でジジィだけは入れるけどよ、それ以外の死者は人も動物も入れねぇよ。しかもちょうど今、結界の為の電流補充したとこだからな、強力なのが張られてるぜ?」
……そうでした、忘れてました。
……大福、ごめんよ、痛かったかい? 目を開けて、、、
……馬鹿な下僕でごめんね、、、
「うわぁぁぁん!! 大福ぅぅぅ!! ごめんよぉぉぉ!! 死なないでぇぇぇ!!」
「いや、死んでるだろ」
「うわぁぁぁん!! えっぐ……えっぐ……そりゃ死んでるけど……死んでるけど……だけど、こんなん僕のせいだ……大福ぅぅぅ! 死なないでぇぇぇ!!」
「ばっ、ちょ! 待て !落ち着けって! 大丈夫だから! 死んでるけど、死んでねぇから!」
「……」
「あ、泣きやんだ」
「死んでないって本当ですか?」
「ああ、死んでるけど、死んでねぇ、って、ややこしいな」
「じゃあ、目を覚ますんですね? いつ? 何分後?」
「”何分後”ってメンドクセ……いや、なんでもねぇ。てか、おまえ、猫好きだとは聞いてたが、猫絡むと人変わるな。何分後かはわかんねぇけど、そのうち目覚めるって。心配すんな」
「そのうちって……いつなのぉぉぉ!? 心配なんですけどぉぉぉ!!」
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