第九章 霊媒師 弥生ー2

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あはは、僕と院長、発想が同じだ。 『なんだか盛り上がってきましたねぇ! 私もウキウキしてきましたよ! みんな! せっかく霊媒師の方達が来てくれたんだ! 今夜はもう肝試しの若者達も来ないでしょうし、ここからは仕事を忘れて大騒ぎをしようじゃありませんか! 最後の宴会ですよ!』 最後の宴会……? それはどういう意味ですか……と聞こうとした時、 『賛成! 騒ぎましょう!』 『タカシくん! 清水さん! さっきみたいに踊ってよ!』 『私は歌いたいわ! 音楽班! 音楽班! カラオケモードでやってちょうだい!』 『特メイ班! 血みどろメイク落として女優みたいにキレイして!』 『エイミーさんも一緒に! ホラ!』 テンションマックスの幽霊軍団が一斉に騒ぎだすものだから、僕はそれを聞けずに宴の波にさらわれていったのだった。
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