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にゃにゃにゃにゃーん!!
廃病院から出てきた僕に向かって大福が猛ダッシュで駆けてきて、胸に飛び込むや否や強烈な頭突きをかませてきた。
痛い! カワイイ! 幸せ! 大好き!
逢いたかったー!
「ただいま、大福! 良い子にしてたかい? 先代に迷惑かけなかったかい?」
氷のように冷たい幽霊毛玉を胸に抱き、愛しのスィートハニーに問いかける、と、
「大福ちゃんは良い子にしてましたよぉ。この子カワイイし、賢い子ですねぇ。岡村君がいない間にいろんなこと教えてたんだけど、呑み込みが早くてびっくりしました」
そう言ってニコニコと手を振って迎えてくれたのは先代だ。
ふふふ、僕のかわいい大福が褒めてもらえた!
なにを教えてもらったの?
と、聞いてみたけど、答えは大音量のゴロゴロ音でよくわからないや。
でも、ま、いっか!かわいいから!
「どうやらうまくいったみたいですねぇ。ここからでも大きな光る道が視えましたよ。清水君も弥生ちゃんも岡村君もおつかれさま。それから弥生ちゃんが連れてきた3人がよく働いてくれてねぇ。よほど疲れたのでしょう、今はぐっすり眠ってます」
ん?
よく働いてくれた3人って?
「そう! よかった! 昨日の3人に待ってる間にこの近辺の瓦礫どかして掃除しとけって言っといたんだ」
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