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「エイミーどうだ?どう視える?」
と、複数枚プリントしたのか、同じ写真を眺めながら社長が問いかけてきた。
「……はい、先代が笑ってて、大福が眠そうにしているのが視えます。霊体なのにこの2人は白い靄じゃない……」
「そっか。俺の目にはデレデレ顔のジジィと、あとはエイミーの胸で靄る、白くて丸いモノが視えるぞ」
「え……ということは、社長には先代は視えても大福は白い靄に視えるってことですか?」
そうだ、と頷く社長は、手にしていた写真をユリちゃんに渡した。
「ユリ、おまえにはどう視える?」
ユリちゃんは写真を視た途端、小さく息を呑んだ。
「先代と大福ちゃんが視えません……白く光ってる、ここだけフラッシュあてたみたいに」
そう言って何度も視直しているが、やはり先代と大福は靄にしか視えないそうだ。
僕もケーキ写真と入社記念写真と何度も見比べながら、みんなそれぞれ視え方が違うことに混乱中。
なんで?なんで?とユリちゃんと一緒にアワアワしていると、
「おぅ、おまえら注目ー!つまりだ、」
パンパンと手を2回叩き、僕らの注意を向ける社長のデカイ声が響いた。
そして、こう続けた。
「つまりな、写真に写る霊の姿ってのはよ、所詮本体じゃねぇ。霊体が持つ電気エネルギーがレンズに焼き付けを起こして写り込むんだ。それだって視る側に霊力がなければ、なにも写ってないように見えるだろう。だけどな俺らみてぇな霊力持ちなら、焼き付いたエネルギーを読み取ることができる、」
と、言う社長の説明に半分納得したものの疑問は残る。
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