第十一章 霊媒師 キーマン

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「ohhhhhh!俺のプリティベアーちゃあん!」 プチプチエアパッキン越しに見えるクマさんに、俺はコンティニューキッス(連続キッス)のレインを降らし、ついでにストロングのヘッドにもワンキッスプレゼントしておいた! 「バッ!おま!今!頭になにした!?」 「なにってサンクスキッスだ!ガイのおかげでプリティベアが見つかった!」 ガイは意外とシャイなのか? キッス1つに大騒ぎだ。 マウストゥーヘッドなんだから、こんなの軽い挨拶だろう? 「なぁ、まさかあと16個、見付けるたんびにするんじゃねぇだろな?」 ホワーイ……? なんだかちょっと、嫌そうなヴォイスに聞こえるが……(ピコーン!) oh!これきっとティーヴィーショーで見た、"押すなよ?押すなよ?"と同じヤツ! ラジャー!ストロング!アンダスタン! 「もちろん!あと16個!見付けるたびに、とびっきり熱いキッスをフォーユーだ!」 「チッ!バカ鍵!ふざけんな!今すぐ降りろ!」 「ア!アウ!デンジャッ!ストップ!ストロング!落ちッ!落ちッ!リアルに落ちる!  ん!?あーーっ!ウエイ!ウェイ!ウェイト!ストロング!あそこでもなにか光ってる!ここから5時の方向に3m!ストロング!ハリー!go!go!」 暗がりに小さく光るその場所に、今度はハートが揺れる小さなイヤリングが落ちていた、ジーザスッ! 甘い匂いでいっぱいの暗がりで、チカチカと小さな光がガイドのように商品(カワイ子ちゃん)の居場所を教えてくれるものだから、10分もしないうちに残り16個の商品(カワイ子ちゃん)すべてレスキューすることができたんだ!(キッスは拒否されたがな!) ああ、良かった、本当に良かった……!
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