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「「「なにーーーーーーーーー!?」」」
僕と社長とついでに水渦さんの声が重なった。
言っちゃったー!と顔を真っ赤にさせるユリちゃんをポカンと眺め、その後3人はゆっくりと顔を見合わせた。
社長は顔どころかスキンヘッドにも汗を浮かべながらブンブンと顔を横に振っている、が、ユリちゃん本人がああ言ってるんだ、言い逃れはさせん!
「社長! ユリちゃんは高校卒業したての18才ですよ!? つい先月まで女子高生だったんですよ!? そんな子に手を出すなんて……! このツルピカヘンタイ! ああ! まずいぞ! ヤバイぞ! きっと来る! チェーンソーを持った悪鬼が来る! 悪霊退散悪霊退散……!」
「だ、出してねぇよ! アホか!」
「彼女、若いとは思いましたが18才でしたか。入社したての未成年に破廉恥な……清水、最低!! ケダモノ!! 責任とれ!! シネ! シネ!」
「ミューズ誤解だ、本当に違ぇよ! そんなことしたら真さんに顔向けできねぇだろうが!」
「言い訳すんなボケがぁぁッ!!……ん?マコトさん? って誰だよ? まさかコイツ自分の事言ってんの? 自分で自分をさん付け? そうだったらぶっ殺す。
岡村さん、マコトさんって誰ですか? 」
「ユリちゃんのお爺さんです。筋骨隆々戦闘系、享年70才。社長と五分で戦ったこともある強者です。もう亡くなってますが、孫命すぎてユリちゃんになにかあったら、あの世から即チェーンソー持って飛んで来ると思われる、超危険人物です。あ、なんでチェーンソーかというと生前は林業をされてたからです、自在に操ります」
「そうですか、理解しました。 今の所(ジロジロ)……清水は無傷。という事は本当に手を出してない……?」
「あ、あったりめぇだ! ユリはまだ18で俺は34だぞ? 犯罪だろ!」
社長の様子からして嘘をついているとは思えない。
かといって、ユリちゃんが嘘をついてるとも思えない。
これって、これって、うん? どういうこと?
「……ああ、なるほどね、そういう事ですか。岡村さんは分かりませんか? 結構鈍感ですね。清水の慌てっぷりとユリさんの真剣な目を見ればわかるでしょう?」
水渦さんは、もうすべて分かっちゃいましたみたいな顔で僕を見る。
が、よくわからない、ん? やっぱりどっちかが嘘をついてるってこと?
「清水は? あんた薄々わかってたんじゃないの?」
水渦さんに聞かれた社長は、さっきまでの勢いは消えモゴモゴと歯切れが悪い。
「わかってたって言うかよ、たまに、アレ? って思うことはあったんだ。けどよ、あんな若えのが俺みてぇなオッサンあり得ねぇだろ? いや、まあ、確かにソレを差し引いても俺はイイ男だけどよ、でもなぁ、」
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