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ちょっとどういうこと?
社長も水渦さんもハッキリ言ってくださいよ。
遠回しすぎて、わからないんですけど。
「ですから、ユリさんの男を見る目は節穴だって事です」
と水渦さん。
「そんなことねぇよ、ユリの目は確かだ。ただ年が離れすぎてる」
と社長。
「だから、もうちょっとわかりやすくお願いしますって」
と僕。
「簡単に言うと、社長は爺ちゃんと同じくらいカッコイイってことです」
とユリちゃん、って、ユリちゃん!?
はぁっと溜息をついて顔に手をやる社長と、ふーっと呆れた溜息をつく水渦さん、そして子犬のようにプルプル震えながら「片想いなの」と顔を真っ赤にするユリちゃんに、僕はオロオロするしかなかった。
ポテポテと丸くてフワフワの白いのがやってきて、温度警報が鳴りやまないユリちゃんのほっぺたに冷たい肉球をペタッとくっつけた。
「ひんやりして気持ちイイ……大福ちゃん、アリガト」
「うなぁん」
猫又の二股尻尾がVの字に開き、くるんとカーブして先端が重なった。
その形はフワンときれいなハートを描いていた。
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