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◆
ガシャン!!
ドンドンッ!!
ドドドドドドドドドドドンッ!!
パキーン……パキーン……!!
ドガッ!!
ベキョッ!!
____コンニャロ ハナせ!
____コノ クそレイバイシどモガッ!
____クサリガカランでトレナイぞ!
____セマイ モッとツメロ!
____オレはシラナイ エンザイだーッ!
そう広くはない黒十字様の部屋は今、定員オーバー、幽霊多過ぎである。
僕の鎖は宅内宅外問わず、距離を伸ばして探索し、見つけたポ現犯幽霊(容疑者)を吸着・確保・連行しまくっていた。
幽霊達は鎖で拘束されたまま黒十字様の部屋に集められ、それぞれ、鎖を解けだの、狭いだの、俺は私は関係ないだの好き勝手に騒いでいる。
死して尚、集団心理というものは働くようで、幽霊達は現段階で20人強という団体様ゆえ、すこぶる強気だった。
その荒ぶる幽霊達の整理に大忙しのジャッキーさんは、
『容疑者及び関係者が全員集まり次第、ご説明しますので、1ヵ所にまとまって今暫くお静かにお待ちください、あっ! そこの幽霊! モノ投げないでください! そっちもー!』
と、更に大声を上げていた。
「ぁあ……あぁ……なんだよ……なんなんだよぉ……岡村さん、これはどういう事なんだよぉ……音が……音が激しくなってるじゃないかぁ……! ヒィッ……!」
ベッドでグシャグシャになっていた毛布を頭からかぶった黒十字様は、幽霊達の出す騒音に怯え、クローゼットの中で(扉は開いてる)ガクブルしながら僕に説明を求めた。
「ご説明が遅れ大変失礼いたしました。ただいまポルターガイスト現象鎮静化の為、私共は作業に入らせて頂いています」
なるべく黒十字様を怖がらせないように、取って付けた営業スマイルで説明を続ける。
「詳細を申し上げますと、まさに今、現象を引き起こす霊達の捕獲中でございます」
「捕獲中って……岡村さんも水渦さんも志村さんもみんなココにいるのに?」
黒十字様からすれば、部屋から動かない僕らを見て「あんた達ナニしてんの?」ってなるよね。
ご安心ください、すっごい働いてます。
てか……そんな事より黒十字様が水渦さんを名前で呼んでる事の方が驚きだ。
漫画が2人の距離を縮めたのか?
漫画恐るべし。
「さようでございます。この部屋にとどまりながら捕獲中でございます。
今回、3人の霊媒師が黒十字邸を訪れた事により、犯霊達は邪魔されまいと物陰に隠れ、逃げ回っているのです。姿を視せぬ霊達を根こそぎ捕らえこの部屋に集め、二度と黒十字様に害を成さぬよう説得し、そして成仏してもらいます、が____」
ここで一旦言葉を止めた僕は、鎖で繋がれた幽霊の皆さんを射るように見渡した。
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