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1、2、3、4……総勢24人のポ現容疑者達が、部屋の1ヵ所に集められた。
だが、物が多くゴミが散乱する狭い部屋ゆえ、横一列とはいかない。
団体様の幽霊達は、バラエティ番組の芸人よろしく、体育座りの前列、起立の中列、浮遊の後列と、雛壇形式に配置された。
もちろん誘導は我らがリーダー、ジャッキーさんだ。
『みなさーん、キレイに並んでいただいた所で、これから話し合いを始めまーす! 我々からの質問にお答えいただく時とー、みなさんからの発言の時はー、必ず挙手をしてからお願いしまーす! それとー、今からみなさんを拘束する鎖を外しますがー、外した途端逃げるのはナシでーす! ウチには矢の名手がいますからー、お互いに嫌な思いをしない為にもー、ご協力お願いしまーす!』
にこやかに説明するジャッキーさんの斜め後ろ、能面のような水渦さんは瞬きもせずに幽霊達を凝視している。
その鋭い視線は、スイスに口座を持つあの有名スナイパーにも匹敵し、もし逃亡を図る幽霊がいようものなら『秒で射撃します』と無言の圧をかけていた。
ジャッキーさんが跳躍でひとっ飛び。
手の上に核を乗せたまま、動けない僕の元へとやってきた。
『聞いての通り、幽霊達の拘束を解こうと思います。エイミーさん、核から手を離していただけますか? そうすれば核も鎖もみんな一度に消えますので。大変だったでしょう? まずはおつかれさまでした。初めてなのによく頑張りましたね』
ジャッキーさんの優しい笑顔にホッとした(固定だけど)。
水渦さんの助けが大きかったけど、どうにかこうにかやりきった。
先輩方の足を引っ張らずに済んで本当に良かったよ。
ジャッキーさんのお許しが出たトコで、核からゆっくり手を引くと、それまで輝いていた球体は徐々に光を弱めていく。
眠気に負けて瞼が落ちていくように、幾度かの遅い明滅を繰り返した後、役目を終えた鎖もろとも姿を消した。
鎖の拘束から解放された幽霊達は、それぞれ自身の幽体を擦りつつ、安堵の息を吐き合っていた。
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