第十四章 霊媒師 ジャッキー

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「ひぃぃぃぃぃぃっ!! なんだよ! やっぱり悪い霊じゃないかぁ!」 再び毛布をかぶる黒十字様は、大きな音にすっかり怯えきってるし! どうしたんですか!? 最後の最後でなんで嫌われるようなマネをするんです!? オタク幽霊チームと絵里ちゃんがクローゼット前に移動をし、半円を描くように黒十字様を囲んだ。 すると弧の中心、軍服姿のデグさん氏が(さっきそう呼ばれてた)静かに一歩前に出た。 真っ直ぐに伸びた背筋、肩幅強に開いた脚をしっかりと床につけ軍帽を整える。 そしておもむろに腰のホルスターから拳銃を取り出すと、天井に向かって一発、発砲。 えぇぇぇぇぇッ!? 発砲----ッ!? 撃った!? 今デグさん氏、拳銃撃ったよねぇッ!? 部屋の中で発砲!? てか、なんで拳銃(そんなもの)持ってるのぉぉ!? しかも、 『麗しの絵里リンとブタ野郎どもぉぉぉッ! 用意はいいかぁぁぁッ! いくぜぁぁぁぁあああああ!!』 さっきまでのボソボソ声はなんだったんだってくらいの大絶叫! ッだよ! 声出るじゃーん!!
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