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『さぁ! ここから急ピッチでいくよッ! 黒十字様、ソレをココに!』
ジャッキーさんの指示に、黒十字様はガレージキットのソレ引っ掴むと床に向かってばらまいた。
同時、パソコンモニター上に立つジャッキーさんは超高速で印を結び始める。
水渦さんから習った、失せ物探しの印とはまったく別のもので、それが何を意味するものなのか僕には全くわからない。
ただ、結ぶ印が重なれば重なる程、その手指は緑色に発光し、次第に大きく膨らんでいった。
『ヤマちゃんが5分と言ったら本当に5分だからね、急がないと!
黄泉の国、第98霊力サーバーに告ぐ!
IDナンバー:JKC19540407、パスワード:※※※※※、我に霊力を転送せよ!
ココにある24体のレジンキャストに命を与え、ココにいる25人の善良な幽霊達を、安全に楽しく黄泉の国まで送れるだけの霊力をチョーダイ!
ハイッ、カモーーーーン!!』
ガバッと広げた脚と天に向けて伸ばした腕で、『来い来い来い来い!』と呪文のように繰り返すジャッキーさん。
第98霊力サーバーとか転送とか、色々聞きたいコトは山盛りだけど、とりあえずはグッと我慢で見守るコト数秒。
遠くから微かな異音が聞こえてきた。
____ゥゥゥゥゥゥン
『到着、』
ヴーーーーーーーーーーン、
ドンッ!
緑色の雷がジャッキーさんを直撃した。
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