第十五章 霊媒師 打ち上げ、そして黄泉の国の話

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【“コトバ”に嘘があったり、嘘でなくても出した“コトバ”と一番に望む願いとで相違があった時、いずれも術は強制終了します】 さっきのコトバに嘘はない。 ただねぇ、アレじゃダメだったんだねぇ。 事前アナウンスがほしかったけど、 うんー、仕方ないなぁ。 自分の肩に顔を伏せ、グズグズに甘えるマジョリカの髪を撫で声をかけた。 「マジョリカ、左手出して。サイズ直ししよう」 「………………どうやって?」 「そりゃあ言霊で」 「………………強制終了されるもん」 「今度はダイジョウブ。ちゃんと直そう、」 「………………ん、」 次で決める。 甘えてグズるマジョリカを保存してしまいたいけど、本人は至って真面目に落ち込んでるのだから、なんとかしてやらねばなるまい。 マジョリカの腕と両膝裏に手を入れて、ひょいっと抱き上げ横向きにした。 座ったままの姫抱きで、マジョリカが逃げられないのを良いコトに長い長いキスをした。 「ん、やっとキスできた。すごく嬉しいよ、すごく幸せだ」 顔にかかる髪をかき上げてやりながら、泣いていた瞼にもキスをすると頬がバラ色になった。 「ジャッキ……」 「ん、ごめんね。不安にさせちゃったね」 「ジャッキがウチのコト好きじゃないのかと思ったら、悲しくなっちゃったの」 「そっか。でもね、自分がアナタを好きじゃないはずがないでしょう?」
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