第十六章 霊媒師 弥生の気持ち

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よーし! ピザLサイズ頼んじゃうぞー! でもって、玄関に持ってる靴ぜんぶ出して並べとかなくちゃ! だって、一人分の靴しかないのに、ピザL二枚って涙を誘わない? 友達集めてホームパーリーに匹敵する量を頼んでさ、なのに独女が一人で食べ尽くすのか? え……? マジで……? って思われるの辛いもの。 さてと。 玄関は靴で埋め尽くした。 もうこれでいつ注文してもOK! どのピザにしようかなー! エビとお餅のトッピングは外せない、それから、それから、 ピンポーン えっ!? もう届いたの!? 注文まだなのに!? ガチャガチャ、 カチャッ、 キィーーーーー、 えっ!? ウソでしょ!? 配達の人、ウチの合鍵持ってるの!? って。 さすがにチガウわ。 そーいや、そうだったな。 合鍵返してもらうの忘れてた。 はぁぁ、とため息が漏れる。 なんで来ちゃうかな。 部屋の合鍵を持っているのは、 「弥生、貧血は大丈夫か? 高カロリーな飯たくさん持ってきたぞ」 ジャッキーしかいない。
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