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~~新たな未来へ・最終話~~
◆弥生さんの長期休暇が終わったようです・僕視点
マジョリカさんを口寄せした日から、ちょうど一カ月がたった。
僕と弥生さんのツーマンセル。
深夜の公園にマジョリカさんを口寄せし、女性二人の修羅場があって、悪霊憑きのジャッキーさん救出からの、ラストファイナル【闇の道】という、僕にとっての地獄絵図もあったけど、どうにかこうにか一件落着となった。
あの後、ジャッキーさんの家で深く寝入った僕が起きた時、弥生さんはすでに帰ったあとだった。
そこから長期休暇に入った弥生さんとは全然会えなくて、電話をしても繋がらなくて、弥生さんから連絡があったのは、ツーマンセルから三週間後に来たラインが一通。
【元気? 何度か電話くれたんだね、出れなくてごめん。今アタシはバタバタで忙しいけど元気にやってる。引っ越ししたんだ。色々あって話したい事がいっぱいあるけど、電話やラインじゃ容量オーバー。今度ゴハンを一緒に食べよう //◕ ‿‿ ◕\\】
引っ越し、したんだな。
言ってくれたら手伝いに行ったのに。
弥生さんの新居ってどこなんだろう?
今度は駅から近いといいなぁ……あの人、夜遅くまで飲み歩くから心配だ。
それとゴハン、ちゃんと食べてるかな。
自炊する人だから大丈夫だと思うけど、部屋の片付けだってあるだろうし、コンビニで済ませたりしてたら栄養バランスが悪くなっちゃう。
唐揚げ、あとシチューとキッシュとパン。
いっぱい作って持って行こうかな。
……
…………
ジャッキーさんとはどうなったんだろう。
”好き”、だけでは、どうにもならない事ってあるよね。
ジャッキーさんと弥生さん、痛いほど好き合っているのに。
だけどマジョリカさんがいるんだもの、身を引く以外に道はない。
落ち込んでなければいいけど……って、それは無理だよな。
あの人、強がり言わせたら日本一だけど、けっこう弱い。
今頃どうしているだろう。
はぁ、なんてため息を一つ。
僕は書きかけの報告書に猫の落書きをしつつ、弥生さんに想いを馳せていた。
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