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「僕から言わせると違うな。
キャラ達と別離する事が、始まりなんだよ。
『終わりを知る事は、始まりを意味する』んだ。
重庵は感情移入が強すぎて、キャラ達と
過ごすのが当たり前になって無かったか?
そりゃ誰だって別れは悲しいよ。
僕だって親しい人とは別れたくない。
勿論、重庵とも、だよ。
だけど、過去にすがるよりも未来を見たら
どうだ?もっと大きな出会いがあるだろう。
ま、たまには思い出すのも悪くないがな(笑」
彼は私の、陰気な雰囲気を吹き飛ばすように
敢えて笑って話したのだろう。嘲笑ではない。
人との出会いは、人生の糧(かて)になる。
私はその糧を持って自分の人生を進んでいく。
私は悲しく無い、と言ったら嘘になるだろう。
しかし、嘘を付いてでも生きる道が有る。
悪い嘘ではない。これは良い嘘だ。
五国記のキャラ達に、初めて別れを告げる事が
出来たような気がして眠れない夜となった…
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