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『もう、送りました!!』 と、目の前で言われたかの様な、威勢の良い返事に私は携帯を右耳から離した。 安堂ってこう言う時だけ、早いのよね。 「分かった。 じゃあ、出来たら知らせるから。」 それから、二・三、話して溜め息混じりに電話を切った。 「大変ですねぇ。」 「ホントよ。 でも、やるしか…はっ?」 誰もいない筈の私の部屋に、低い声。 勿論、その声は私じゃない。 「何で、いるんですか?」 あたかも自分の部屋かの様に、私の部屋にいるのはあのお節介男。 お節介だけではなくこれは、そうあれだ 不法侵入だ。 これはもう、お節介どころじゃない。 「いやぁー、ちょっと気になりまして。」 「勝手に入らないで下さい。 今すぐ、出て行って下さい。」 苛々しながら単刀直入に、伝えた。
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