16人が本棚に入れています
本棚に追加
『もう、送りました!!』
と、目の前で言われたかの様な、威勢の良い返事に私は携帯を右耳から離した。
安堂ってこう言う時だけ、早いのよね。
「分かった。
じゃあ、出来たら知らせるから。」
それから、二・三、話して溜め息混じりに電話を切った。
「大変ですねぇ。」
「ホントよ。
でも、やるしか…はっ?」
誰もいない筈の私の部屋に、低い声。
勿論、その声は私じゃない。
「何で、いるんですか?」
あたかも自分の部屋かの様に、私の部屋にいるのはあのお節介男。
お節介だけではなくこれは、そうあれだ 不法侵入だ。
これはもう、お節介どころじゃない。
「いやぁー、ちょっと気になりまして。」
「勝手に入らないで下さい。
今すぐ、出て行って下さい。」
苛々しながら単刀直入に、伝えた。
最初のコメントを投稿しよう!