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「苛々する時は、怒って悔しい時は、意地になって楽しい時は、笑って悲しい時は、好きなだけ泣く。 自分の感情を閉じ込めたままじゃ、人生楽しくないですよ?」 「何で…何で、貴方に言われなきゃならないの!!」 見透かされた恥ずかしい? 違う。 私の心の中に土足で入って来られた、そんな気がした。 何も知らないくせに。 もう、嫌だ。 此処から早く離れよう。 「失礼します!!」 「怒った理由、教えて下さいね。」 茶化す様に言われた気がして、私は何も答えずにドアを開けさぁ、ここから出ようとした最中 「また、お会いしましょう。」 お節介極まりない男にそう言われたけど、返事なんてする訳もなくガシャンと、大きな音を立てて扉を閉めた。
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