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「どうして、どうしてなのよぉ」
すでに、彼の元に来てから数時間なるも、尚も泣き続ける道子。
幸い、なのかどうか。
他に人がいないこともあり、病院側も気持ちを察し、道子を止めることなく、好きにさせていた。
さて、病院の霊安室というものは、医薬品の管理棚や病室に比べ、警備がほとんどない。
通常、遺体しかない場所なので、当然といえば当然。
ならばこそ、かの人物も簡単に入ることが出来た。
「最愛の彼が死んでさぞ悲しいことでしょう。
よければ、私がその悲しみを癒してさしあげましょう」
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