第五夜

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7校全てを探しきったのは、卒業の時期。卒業して、中野ちゃんを諦めざるを得なくなった。 自分が卒業したということは、留年してなければ中野ちゃんも卒業している。都内の通信高校に通っているという唯一のヒントもここで消滅したことになる。 もしかしたら、どこかの地方の大学へ行ってしまったかもしれない。 それこそ、海外に行って留学しててもおかしくない。 留年してなくても、俺は可能性のところ全ての高校を回ってしまった。 もう、やれることがない。完全、手詰まりだった。 俺はそこから、何かに取り憑かれるように、大学で勉強した。
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