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「どうした?」
「あ、いや……」
最初に通信高校に行って、あの金髪ロングの女の子が写真だけ見て、中野ちゃんじゃないかと疑っていた。
学年も名前も違うと撤回されたけど、もうそれで全く違うとは言えなくなった。
何度も何度も、会うチャンスはあったらしい。
しかも俺は、通信高校を訪ねて二回目で、中野ちゃんに会うチャンスが来ていて、それを逃していた。
同窓会が終わって、すぐに俺は考えた。
明日、あの通信高校に行こう。授業は14時までだから、そのあとに行けばいい。
中野ちゃんは多分、卒業しているだろう。どこかの大学に行っていると思う。
先生に直談判しようか。
それとも、生徒に聞こうか。
3年生はまだ卒業していないはずだ。
3年生や2年生で、中野ちゃんと仲の良かった人がいるかもしれない。
これは多分、もう最後のチャンス。
このチャンスを逃したくない。
絶対中野香夜を見つけてみせる。
そうして俺は、どうやったら中野香夜がどこにいるのか聞き出せるのか、真剣に考えた。
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