第六夜

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「……はぁ。すみません。話を戻しますね。で、何とかメアドは聞き出して、何度かやりとりしてるんです」 その言葉に俺は目を見開いた。 あった。繋がりが確かにあった。 緒方さんが学校も中野ちゃんからも信頼をもらっていたから実現していることだ。 俺は感動を抑えきれそうになかった。 それを隠すように、飲み物に頼んだアイスティーを飲む。 緒方さんはおもむろに携帯を取り出した。そして、メール画面を開くと、俺に見せてきた。 「声を出さずに読んでください」 そう言われて、携帯を受けとり、読み始める。 『百々歌に頼む形になって申し訳ないんだけど、もし相場飛翔という人がきたら、このメールを見せてあげてください。』 そのメール内容を見て、俺は目を見開いた。 やっぱり、俺が探してること気づいてたんだ。あのとき駅で俺の前を横切ったのは中野ちゃんだったんだ。確信する。 さらにスクロールすると、今度は俺宛に文字が綴られていた。
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