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さらにぼーっと待つ柴谷。
でも特に彼は慌てていない。いや、内心は慌てているのかもしれないが、見せない書店男子。
いや、慌てろよ、というか少しは焦りを見せろよ、と柴谷が邪悪な気持ちになったころ、彼を見かねた先輩書店女子が登場しました。
「お待たせしてすみません」と、軽く柴谷に会釈をしてパソコンを覗きこみ、先輩書店女子は風のように動きます。
すぐに戻ってきた彼女。あ~やっときた。あったんだ、と柴谷も思いました。
「お待たせしました。こちらの商品ですね」
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