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目が覚めると、隣にリーナの姿はない。
寝起きにハグしたかった、などと思うが、いないのはしょうがない。
起きて布団をしまうと、何か違和感があるが、気にしないことにした。
茶の間には、既にギンガもいない。
ふたりでどこかにいったか?
諦めて、外に出る。
自然と足は神社に向く。
膨大な量の絵馬のひとつを手に取る。
字を見れば、誰の筆跡かわかる。
裏返して、つがいらしく、文字を追加する。
かんざしと一緒に渡した漢詩は、内容に問題があるので、りら詩集最後の漢詩の一部を書く。
絵馬を元通りに戻して、神社の奥に進む。
誰もいないことを確認して、社の裏に回る。
そこは。
"二人だけの内緒の結婚式をしたのは、ここです"
張り紙がされていた。
崩れ落ちるミヤ。
「す、げーな」
頭上からカナムイの声。
いや、いるだろうとは思ってたけど。
「お前はリーナの側にいろっつっただろ!」
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