TK=Town King grew up(里帰り)

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「文句言うな」 ミヤがにたりと笑む。 いつの間にか将皇もいる。 見物客が増えてる。 カナムイは複雑な顔をしている。 「裏返せ。向かい紋にしてやる」 はっとして、カナムイがミヤを見つめる。 レア紋、らしい。 カナムイが刀を裏返して、ミヤが鳳凰を描く。 「それ、鳥に見えない」 「うん」 カナムイのテンションが下がっていくのがわかる。 菊にいたっては、もう。 見ているほうも。 「そんなんで、いんじゃない?」 ……。 「完成」 ミヤが言うと、リーナがパチパチと拍手する。 カナムイは、じっと刀を見つめる。 将皇が覗き込む。 父親の顔だ。 カナムイの頭をくしゃくしゃっとして、去っていった。 カナムイがじっとリーナを見つめる。 「ちゃんとしたのが、もらえるの?」 「うん」 「喜べ。向かい紋付きの名刀、くれるそうだ」 「父親ももってないんだから」 「大事にしろよ」 「え。」
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