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ホギの村の入り口に着く。
よく寝たぁ。
リーナは両手を真上に伸ばす。
無防備になった上半身にミヤが抱きつく。
「ごるあっ」
ミヤが笑う。
村役場の裏に着いて、扉が開くと、村のみんなの顔が目に飛び込んでくる。
村に車寄せはないので、先にミヤが飛び降りる。
そのあとで、ミヤに抱き抱えられるように、車を降りる。
「ギンガ!」
ひとりの男性の姿を見つける。
ミヤがむっとしようと、駆け寄る。
「会いたかったー」
ギンガに抱きつかれそうになるのをかわして、
あはははと笑う。
「変わって、なーい」
「リーナぁぁ」
ギンガの後ろから、3人の女性に名前を叫ばれる。
それぞれ小さい子供を連れている。
いつの間に。
「アノとコバとカジマとこに行ってくる」
ミヤに行き先を告げて、解散。
あっという間にリーナが見えなくなる。
「あーああ、ねーちゃんたちに」
「とられちゃったー」
「ね、」
ギンガがミヤの肩に手を回し、にぃっと笑う。
「あ、そんちょー、年次報告、みますか?」
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