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アノとコバとカジマに連れられて、一軒の家に着く。
「ここは？」
「アノのうち」
「ダンナ、今、留守だから」
「あがってあがって」
「アノも結婚したんだ……」
あんなにちっちゃかったアノ。
「パッとしないダンナだけど」
「カジマぁ」
村にいたときに、一緒にいた女の子たちもそれぞれ幸せになってる。
「あ、待って待って、お茶お茶」
「あ、座って座って」
落ち着いたところで。
「めっちゃ、ミヤくん、かっこ、いーじゃーん」
アノとコバがハモる。
「きゅーん、てなっちゃった」
コバが言う。
「リーナ、だいじょーぶ？」
アノが心配する。
「都会のオンナって、手強いでしょ？」
「他にオンナいないか」
「ぎゅーって、捕まえておかないと」
口々に言いたい放題。
「ミヤくんが、街の学校行った時に」
「約束したこと、覚えてる？」
今みたいに、みんなに迫られて。
「うん」
約束した。
「ミヤくんと、チューした？」
「した」
３人が一斉に、騒ぎ出す。
「リーナから？」
こくん、と頷く。
３人が悲鳴をあげる。
リーナは、ごくり、と唾を飲む。
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