再び

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ぼくは涼しい顔で、みんなに言った。 「勿論! 買いますと言うんだ!」 大型メガネ店から外へ出ると、ぼくは虹色のメガネを外しサングラスをかけた。 小松にもサングラスを買わせた。 女子トイレでは、何も起きなかったと春奈は悔しがっていた。 あの大男たちは、この町を牛耳るマフィアだった。全国チェーン店のアイ玩の社長は、町一個買える程のメガネの在庫に、悲鳴を上げていた。そこをこの町のマフィアにつけ込まれ、大量のサングラスを横取りされた挙句。マフィアは非合法で強引な売り捌く活動をしていた。 ぼくは警察に通報はしない。 だって、楽しかったからだ。 ぼくはこの町が好きだ。 本田さんは、この事件を解決できるだろうか? 解決するには、サングラスを買わないで、トイレへ行けばいい。
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