17人が本棚に入れています
本棚に追加
こんな俺でも実は一度、コンタクトレンズデビューしたことがある。
16才。カッコつけたいお年頃。
不思議なことに眼鏡を外した途端「好きです。私と付き合ってもらえませんか?」って告白された。
特に断る理由もなく、流されるまま付き合って、結局「こんな冷たい人だなんて思わなかった」で終わった俺の初恋。
・・・というかアレを初恋というカテゴリに区分してはいけない気がするな。
俺は冷たい人なのか?
君の期待通りの男じゃなかったから?
勝手に期待されて勝手に失望されるなんて、冗談じゃない。
そんな訳で俺は再び眼鏡をかけた。
あえて地味めな黒縁眼鏡を選んだ。
せいぜいダサいって、心の中で笑うがいいさ。
最初のコメントを投稿しよう!