第1章

2/3
前へ
/3ページ
次へ
地球連邦初代大統領の私は、秘書官から渡された書類に書かれた数字を見て、思わず悲鳴を上げてしまった。 「ヒィィィ―― (何だ! これは、この数値は確かなのか? 確かなら人類は滅びてしまうではないか?) この数値に間違いは無いのか?」 書類を持って来た秘書官に問い質す。 「はい、間違いありません」 「なんてことだ」 私の出身国を含めこの星の大部分の国々は、少子高齢化に悩んでいた。 しかしこの数値はそれどころの話しでは無い。 10代から20代の若者達が、子供を全く産んでいない。 それと言うのも、若者達が異性と結婚するどころかSEXせず、同性とのみSEXに励んでいるからだ。 若者達の中には獣姦を行い、相手の獣を自分のパートナーとして、婚姻届を提出しようとする者まで現れている。 医学の進歩で、6~70代の女性も安全に子供を産むことが出来るようになった。 そのお陰で、少子高齢化が社会問題になった21世紀よりは子供の数は増えているが、その子供達が全員、同性愛と獣姦に走っているのである。 「何故だ? 何故こんな事に?」
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加