ep.1 KoonCity

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Circleゾーン。日本の首都高のようなコースで、直線が続くベイサイドや峠道のようなサークル1、その二つを複合したようなサークル2などエリアを走りながら選ぶことが出来るゾーンである。 リオはこのゾーンの常連である。何カ所かに設けられたParkingAreaの一つに向かっているのだが、ベイサイドを流しているときに真っ赤な跳ね馬がリオのGen-F2とリョウの乗るガンメタリックのマツダ3 MPSを煽り始めたのだ。 「リョウ、踏んで良い?」 携帯のハンズフリーを通し、リョウに訊いた。答えを聞く前にシフトノブを逆手に握り、二速に落とす用意は出来ている。 「何を言っても無駄だろ。先に行って待っていてくれ」 「了解だぜ」 相手はフェラーリF50。不足無し。スロットルコントローラをツーリングからレスポンス、減衰設定をマイルドからトラックへ。 二速に落としてトリプルプレートクラッチをバツンと繋げた。同時にアクセルを踏み込んだ。 タコメーターの針が跳ね上がり、ブースト計の針が1.0kg/mm2を安定して示す。リヤのミシュラン パイロットスーパースポーツが地面に押しつけられながら食いつき、1500kg近くまで軽量化されたボディを押し進める。
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