時代遅れの手紙 ・ 準備

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時代遅れの手紙 ・ 準備

ミーンミーンミーン 春斗「今日も暑いなーー。」 僕は桜井春斗。都会に住んでるごく普通の高校生だ。 受験が終わり、高校に入って初めての夏休み。 特にやることが思いつかないので家でゴロゴロしている。 ???「はーるーとー!!」 ドンドンと僕の部屋の扉を叩いているのは西村 博行。 名字が違う?シェアハウスをしているからだよ。 僕と博行の両親は同じ郷里。 引っ越しとか家賃の面を考えてシェアハウスにしたらしい。 春斗「博行?どうしたの?」 博行「母さんが漏れたちに手紙だって。」 ひらひらと便箋を揺らす博行。 「いまどき手紙て(笑)」と心の中で思う。 その手紙にはシェアハウスの住所と二人の名前が書いてあった。 春斗「おばさんが?差出人は?」 博行「書いて・・ないみたい。開けるね。」 春斗「うん。」 ビリリと音がすると中から一枚の紙が入っていた。
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