時代遅れの手紙 ・ 準備

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行くと決めてから二人で準備を始めた。 取りあえず親の許可がないと行けないので聞いてみたところ、 「「「「行ってらっしゃーい。」」」」 と言われた。「どんだけ仲いいんだよ!」と心で突っ込みを入れた。 博行はそんなことお構いなしに「やったー!」と言いながら自分の部屋に駆けていった。 春斗「(アイツ、費用はどうすんだよ・・。)母さん。費用ちょーだい。」 春・母「はいはい。いくらで足りるかしら・・・とりあえず・・はい。」 母さんは僕に諭吉さんを五枚渡してくれた。 春斗「え、自分の分もあるし、こんなに要らないんだけど・・。」                      春・母「備えあれば患いなし、よ。あなたは普段無駄遣いしないからいいのよ。」 僕は嬉しいような困ったような複雑な気持ちで自室に戻った。
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