爛れた傷痕

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嫌がって拒絶する俺の身体を、彰人さんの手が這いずり回る。 脇腹を、肌の奥の肋骨の輪郭を、腹全体を撫で上げる。 堪能するようにゆっくり、ゆっくりと。 その一つひとつに生じる言いようのない気持ち悪さと寒気から逃げ出そうと、俺は必死で身を捩った。 だけど俺に馬乗りになり、覆い被さる彰人さんには何のダメージもない。 俺の中に、疲労だけが溜まっていく。 「ぁ…っ!」 上半身をうろついていた掌が胸へと辿り着き、指先が小さな突起を摘まんだ。 痺れるような痛みに身体を強張らせ、思わず声を上げる。 か細く高いその声に、彰人さんが俺の顔を覗き込んだ。 「ここ、良いの?」 「ち、が…っ」 強く首を振って否定する俺を嗤うと、彰人さんは執拗にそこを触れ続けた。 指で押し、摘み、爪を立て、転がし。 それが終わると、今度は突起を口に含んだ。 嫌な水音をわざとらしく立たせ、舌先や歯列で俺の突起を無遠慮に弄んだ。 唾液に濡れ舌に滑る感触に、びくりと何度も肩が跳ねた。 「…んんー…っ…」 手の甲を唇に押し当て、必死で声を押し殺す俺を見ながら、彰人さんはその遊びを繰り返す。 感じたことのない刺激を何度も与えられる中、俺は肩を縮こめてただ震えていた。 そうして俺の上半身を好き勝手にした後。 彰人さんの手は、俺の下半身へと伸びた。
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