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* * *
窓ガラスの割れる音と共に、ポップンの激しく吠える声で、思わず僕は飛び起きた。
ベッドの上掛けに飛び散るガラスの小さな破片。
そして、外から入り込んで切る冷気と、部屋にもう一人誰かが入り込んでいることに気づき振り向くと、暗がりの中、そこには大きな狼の顔をした男が青く瞳を輝かせて立っていた。
「ひっ!?」
僕は思わずポ上掛けをかぶってベッドに潜り込み、そいつから姿を隠そうとした。
「ノア、大丈夫か?」
その声は、聞き覚えのある声だった。
「え?」
ベッドから目だけをそっと出して見るそれは、やっぱり狼なんだけど、とても綺麗な白銀の狼だった。
「……綺麗……」
ポーッと見惚れていると、白銀の狼は僕の目の前にしゃがみこんで、大きな手で僕の頭に触れた。
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