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「あ、あの……あなたは、誰ですか?」
僕がベッドの中から、おどおどしながら聞くと、白銀の狼は耳をピクリと動かして僕の方を驚いたような顔で振り向いた。
「おい、俺がわからないのか?」
そう言われても、僕には獣人の知り合いは、あの斑柄のネコのご夫婦と、ここの柴犬のご夫婦くらいだもの。
こんな大きな狼さんは、知らない。
「レヴィ、わかるわけないだろ、ノアの記憶にあるのは人型の俺たちの姿なんだから」
そう言って、柴犬のおじさんの後ろから、今度はまっ黒な大きな狼が現れた。
「え、レヴィ?」
名前を聞いて驚いた。
レヴィの獣人の姿が、この白銀の狼?
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