登校は波乱に充ちて

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僕「…………。」 着替えが終わりロビーに出てくる。すると女湯からもユリ様も出てこられる。まぁ、念話で示し合わせたのだろうが。 ラフレシア「ユリ。ちょっと。」 ユリ様とラフレシア様は少し席を外される。あ、今のうちに魔力増幅機つけておくとして……名前は後で考えるとするか。 僕「…付いた……あれ……?」 僕は付けるのに手間取りラフレシア様達が話をしているのに気が付かなかった。 謎の慌てた声「ゴメンネ!!!!ちょっと通してね!!!!ごめんなさい、あ!ごめんなさい!!!!」 話が終わったみたいで僕は合流しようとすると横から慌てた女の子の声がドタドタと通り過ぎていく。咄嗟の出来事だったので避けるのに精一杯だった。 ラフレシア「エンドウ君大丈夫かい?よろけてるけど、何かあった?」 暴走少女は見てないのかと思いながらラフレシア様達と合流し、少し会話をする。 ~少年移動中~ ――――――――――――――――――――――――――――――      ――――――――――――――――――          ―――――― ラフレシア「さて……朝はしんどかったね。傷の方は治ったかな?どうだろ?」 部屋に戻りゆっくりしている。部屋は色々と置かれてて相変わらず落ち着かないけど……。え、何が有るの?って……まぁ、神帝の人形が所狭しと置かれていたり、壁紙が神帝の絵であったり、落ち着かない、落ち着かないです。しかもよく見るとここ愛越えの発展場じゃないか。ったく、最初から異質だなとは思ったけど。なっとくだわ。っとそろそろ返事しないと。 僕「傷は……大丈夫……です……。」 無難に返事をして僕は目線を置物たちに戻す。しかも腐天魔出版の最新作「愛と共に去りぬ」の広告ポスターも貼られてるし。あ、マイナーなのもあるな。えっと……「無制限の境地!!!!醜く肥え太った貴族の逆襲!!!!毒牙に震え上がる使用人たち!!!!『蠱髑(コドク)』絶賛発売中!!!!」……見なければ良かったと少し後悔しつつ、怪我を確認する。と言ってもほぼ治ってるけどね。
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