「ギルド登録はお早めに」(前編)

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ケヤキ「それじゃあ、ゴメンネ、チョット別行動になるけど、ゆっくりしていってね。」 僕達は今ケヤキさんの立ち寄る場所にいる。その場所はガイア王国の王都「ラルク」のアクロン家。ほんとは馬車降りた後は別行動の予定だったんだけど「ついて来て」って言われたから、着いてきたけど……護衛の騎士の「誰だてめぇ。」な空気が正直胃に悪い。が、約束の玄関まで来たので僕は最敬礼をしてその場を立ち去る。 僕「……(また……1人か……まぁ、ギルド登録でもしようかな……。名前……嫌だな……。)」 僕はトボトボとギルドに向けて歩き出す。目の前にはギルド「炎の円舞」がある。かつて神帝が所属していたギルド……まだ結界が張り巡らされているらしい。隣で突入しようとした怪しい男が僕の横を走り抜けていく。走り抜ける際「赤血球チャンは俺の嫁ー!!!!」って訳の分からない言葉を呟いていたのは気のせいだと思いたい。貴様の血の色は何色だよ。 僕「…………(変人ばっかり……。)」 僕は炎の円舞を後にして少し街を探索する。至るところに神帝様グッズが置かれている。最高神様公認!!とか、王家作成!!とか、神帝様公認!!とか、使い魔公認!!!!とか、天界公認!!!!とか、バレたら不味そうな物まで所狭しと置かれている。所謂「大人のオモチャ」にまで最高神様公認かよ、壊れるなぁ。 僕「……?(あれは……?)」 僕はとあるギルドを見つける。「蒼の遡洸壁」何とも儲かってなさそうな……そもそもどういう意味なのかな?まぁいいや、あそこにするか。僕はトボトボとギルドに入る。 ギルド受付?「いらっしゃいませ。あら、見掛けない顔ね。今日は何かしら?」 受付嬢らしき人に話し掛けられる。およ?第一印象は中々良さそうかも……? ギルドマスター?「おい!!!!誰か来たのか!!!!誰だてめぇ!!!!文句でも有るのか!!!!お前は……ふっ……。俺はここのギルドマスターだ。」 ギルドマスターは名乗りさえしたものの名前は言わないみたいだ……教える必要がないってことか……?ギルドマスターは要注意かな……? 僕「初めまして……ギルド登録……したい……です。」 僕は受付嬢に用件を伝える。 受付嬢「分かりました。ではこちらに必要事項を記入出来ましたらお越しください。」 僕は記入用紙を受け取り椅子に座る。
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