ギルド登録はお早めに(後編)

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僕「(ここが確か炎の演舞・・・この前は変な人が居たんだっけ。アニメ・・・か。)」 僕はまずもう一回炎の演舞を訪ねてみる。何度も言うがここはかつて神帝が所属したギルド。最近はめったに見かけなくなった様だが、今どこで何をしているのかは全く聞かなくなってしまって50年が過ぎてしまったと聞いている。 隣人「神帝様、今どちらにおいでなのですか、我らの祈りは届いているのですか、ずっと、ここで祈り続けます。神帝様、聴こえていらっしゃいますか。神帝様・・・。」 僕は見向きもせず隣に並んだ人の言葉をぼーっと聞いている。僕自身、神帝様になんの思い入れは無いし、あったことも無いけど、その名前にいい思い出は無い部類で、どっちか、って言われると、その名前は聴きたくないし、神帝様神帝様と連呼されるとイラッと来る事は確かではある。でもそこで断罪したところで「はい、そうですか。」と受け入れられないどころか、とんでもない事が待ち受ける可能性はあるし。 僕「(次、行くかな。ホントにどこもかしこも神帝様一色だな。飽きはしないけど。)」 僕は次の目的地がある訳ではないがブラブラとラルクの街を堪能する。 ???「シマカゼのやろぅ・・・呑気に観光しやがって・・・覚えておけよ・・・。」 後ろの方で僕の名前を呼ぶ声が聞こえる。またあの嫌な空気。君子危うきに近寄らず、僕はその場を後にする。ギルドで測定したから自分の魔力も知ってるけど、次の恨みを買うだけだからここは温存したい所。 僕「(はぁ、観光もろくに出来ないのか・・・。嫌になるね。)」 僕は宿屋に諦めて変えることにする。 ???「チッ、逃げたか。」 僕「ふぅ、宿が一番落ち着くね。あ、はい。どちら様ですか?」 玄関は締めていくから裏から入ってねと追加で言われていたことを思い出し、裏口から入る。その後のんびりしているとノックが聴こえてくる。 受付「受付です。ギルドカードが出来ましたのでお渡しにあがりました。エンドウ様、失礼しますが宜しいでしょうか?」 受付の人は入室の許可を取りに来られたようだ。ここはしっかり応えないとね。 僕「あ、はい!大丈夫です!お願いします!」 僕はしっかり返事をする。ガラガラ!とドアの開く音が聞こえる。 受付「失礼致します。エンドウ様ですね?」 受付の人は身元確認を促してくる。 僕「はい。エンドウ・シマカゼです。」 受付「はい、ありがとうございます。こちらがエンドウ様のギルドカードになります。国内の全ギルドで使用可能ですので、受付に見せて下さいね。後、ご存知だとはおもいますが、炎の演舞に置いては結界が今も作動しているので炎の演舞のギルドカードが無いと入る事も出来ないのでご注意下さい。」 受付さんはカードの使い方を教えてくださる。やっぱり炎の演舞は入れないのですね。予想は出来ていたけど聴くと残念になるのは何故なんでしょうね。
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