登校は波乱に充ちて

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僕「…………ふぅ。」 集会場に立ち寄り僕は周りを見渡す。ココは先代の王家が「ココはもっと大きくなるべきだ。」と言ってこの集会場に魔方陣を作ったらしいんだけど、王族や帝並みの魔力でしか起動しないことが分かって誰も使わなくなったんだっけ……?あ、だとしたら今の僕が乗っても意味ないか……当初の予定通り歩きで行くか。 ???「オイオイオイ、誰かと思えば、非国民のシマカゼの坊っちゃんじゃないですか、内の家内が昔世話になったみたいでなぁ、そのお礼参りなんだが、面ぁちょいと貸してくれや。なぁ、シマカゼの坊っちゃんよぉ。」 後ろを振り返ると見たことの無い男が僕の方に寄ってくる。これがあるから嫌なんだよ……。せっかく周りを見渡したのに……。 僕「…………。」 僕は魔方陣を降り、一目散に西出口に走り抜けようとする。 男「オイオイオイ、俺も居るんだぜ、叔母も世話になったみたいでなぁ、面ぁ貸してくれや。なぁ、シマカゼよぉ。」 そっち方面から打ち合わせしたかのようなタイミングで男が出てくる。東側の出口も塞がれジリジリと魔方陣の方に追い詰められる。 僕「…………っ。」 遂に魔方陣の上にまで追い詰められる。同時に魔力を込め、逃げる算段を何パターンも組み立てる。最終手段だけは使いたくないなぁ。どれもこれも神帝が偽善者だからいけないんだ……。 謎の声「君たち、子供1人に何人で集っているのかな?うん?」 男の後ろから声が聞こえ僕は声のする方に顔を向ける。男達も後ろを振り返るみたいだ。そこには僕は見慣れた人が居た。かつて王家に婿入りし、今はここミミカナ村に毎日入り浸っていると言われている神帝の影の補佐役と謂われた人だった。しかし僕はその間に西側出口に逃げる。男達は逃げたしたことにビックリしたようで追い掛けようとしてくるがまたも止められた様だ。
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