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ラフレシア「君、ちょっと、来てほしい所があるんだ。」
ラフレシア様は手招きし、僕は後をついていく。余り気乗りはしないけど……仕方無いか。
@~少年移動中~@
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僕「(ここ……?)」
案内された場所はミミカナ旅館だった。
ユリ「ここよ。ちょっとロビーで待っててね。」
ユリ様とラフレシア様はフロントに行き鍵を受け取る様子が見える。観光客も相変わらず多いみたいで、繁盛しているようだ。『そっち目的』やら『聖地巡礼』が今もなお続いている。「愛越え」もロングセラーで今もなお発行部数第数百万部を記録しているとか。知りたくない世界だ……。
僕「…………。」
しかも腐天魔出版の創設55周年記念の最新作『愛と共に去りぬ』や『継ぎ目すらない神の爪楊枝』は1ヶ月を待たず発行部数5万冊を記録したとか。嫌な世界になったものだ。え?内容?あぁ、知らないからまたあとでね。
ラフレシア「お待たせ。こっちだよ。」
再びラフレシア様の後をついていく、到着した場所は客室だった。なぜここに……?
僕「……?」
ユリ「ごめんなさいね、ここに呼んだのには理由が有るの。と言っても私の孫もアナタと同じ16歳だから仲良くなってあげて欲しいの。もちろん強制じゃないし、断ってくれても構わないから。」
ユリ様は強制力のない強制的な依頼を頼み込んでくる。まぁ、別に構わないか。
僕「はい……。わ…、分かり……ました。」
安定して語尾がゴニョゴニョしてしまう。
ラフレシア「よし、そうと決まったらお風呂に入りに行こう!!!!あ……そう言えば君の名前聞いてないね……。」
まぁ、慌てるとそうなるな。
僕「名前……エンドウ……シマカゼ……。」
余り名乗りたくはなかったが、聞かれたのなら仕方無いか。
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