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夕暮れの森の中で、マシンガンの乱射音が響いた。
「伏せろ!」
そう叫んだ弘毅の叫び声も虚しく、オレの仲間たちが、次から次へと倒れていく。
オレは死への恐怖に怯えながら、地べたに這いつくばり、みっともない姿で、敵の銃弾を避けていた。
「チクショー!
敵のソルジャーだ。
奴ら、オレたちの居場所を嗅ぎ付けやがった」
「逃げる?
それとも戦う?」
オレのその言葉に、エリが即答した。
「逃げるわけないでしょ。
戦うしかないよ。
生き残るために!」
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