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その微生物というのが「人類」のことで、一斉駆除というのが「人類滅亡」を指していることに気づいたのと、はるか宇宙からの攻撃が開始されたのは、ほぼ同時であった。
地球の周囲を、巨大な宇宙船が取り囲み、そこから幾体もの兵器が投入される。
それは、かつてまだロボットとというものが子供たちの憧れだった頃の主人公が操縦するものに酷似しており、24世紀の人類からすれば、外見は非常に古くさい。
にもかかわらず、繰り出す攻撃は街を焼き、人々を無慈悲に滅し、各国の軍隊も抗う術がなかった。
人々は、各国政府が儲けた地下コロニーに収容されたが、地表を簡単に割り砕く兵器を前に、それはあまりにも儚い避難の末路だった。
そんな中、一人の女性が、臨時世界連邦共同対策本部に強制連行された。
「ちょっと!私が何をしたっていうの!コロニーに返して!」
まさに拉致されるように連れてこられた女性は、黒髪で痩せ型だが引き締まった肉体を持つ東方の島国の自称アーティストだった。
彼女は、広いドームのような部屋に連れてこられると、両腕の拘束を解かれた。
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