第1章

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ポカンとする彼女の前で、突然轟音とともにドームが開く。 そこにはーーー 巨大なロボットーーーあの、人類を滅ぼそうとしている未知の兵器に酷似したものが格納されていた。 ただ、違うのは。 それが、微妙に女性型であること。 人型であるためか、胸元や足の付け根の装甲が、ともすると下着に見えそうなことだった。 『これは、生体適合型超有機合金アルマジロイド金属製ハシビロコウタイプ・・・』 「長い!」 『ようするに、選ばれた遺伝子を持つもののみが適合し動かせる巨大ロボットだ!』 「はしょった!巨大ロボットだけになった!てか、もしかして、適合って・・・!」 『そうだ!君だ!2年前に忘年会の三次会で泥酔し駅の階段を転がり落ちて右股関節の下3センチを縫ったときに回収した君の血液から判明したのだ!』 「人の恥ずかしい過去を言うな!それと、私個人の同意もなしに、そんな!」 『人類の脅威を、私は9年前から予測していたのだ!そのために、ゲットできるものはすべて手に入れて研究対象にしてきた!』 まさにマッドサイエンティストの所業だった。
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